DRIVEN BASE

ヒートポンプエアコンシステム

大気中の熱を利用し、暖房の熱エネルギーとして活用するヒートポンプエアコンシステム。熱が高い温度から、低い温度へと移動する性質を利用しており、自然界にある空気の熱で、暖房のエネルギー効率を高めています。少ない電力で大きな熱エネルギーを得ることができるため、暖房に電気を使用するプラグインハイブリッド車や、電気自動車では、電気の消費を抑えることができ、航続距離の延長につながります。

特徴

氷点下10℃でも暖房可能

暖房能力が問われる寒冷時。熱を運ぶ冷媒の温度を空気よりも低くすることで、熱を受け取ることが可能になります。しかし低温であるほど、空気から熱を受け取り、気化した冷媒の密度は低下。冷媒の循環流量が減ることで、暖房能力も低下します。そこで密度の高い気体の冷媒を取り出し、コンプレッサーに注入することにより、ヒートポンプの弱点である低温環境における暖房能力を高めました。

テクノロジー

  • ガスインジェクション機能付き電動コンプレッサー

ガスインジェクション機能付き電動コンプレッサー

熱を受け取り気化した冷媒を圧縮することで、さらに冷媒の温度を高めます。しかし空気が低温であるほど、冷媒の密度は低下。冷媒の循環流量を増やすために、ガスインジェクション機能付き電動コンプレッサーを開発。小型気液分離器により分離した、密度の高い気体の冷媒をコンプレッサーに注入(インジェクション)し圧縮することで、冷媒の流量を増やし、暖房能力を向上させます。

  • 小型気液分離器

小型気液分離器

冷媒が熱を受け取るために、減圧し冷媒を冷やします。減圧を中間圧と低圧の2段階で行うことで、冷媒は気体と液体が混合した二相冷媒になります。そこで密度の高い気体の冷媒を取り出すために、小型で高性能な気液分離器を開発。冷媒の分離性能はもちろん、車両への搭載性も向上させました。